ありきたりで単調な植栽を、人目をひく明るい植栽に、そしていい状態を保つ
一昔前は、植栽といえば低木にはサツキを植え、所々にカシなどの高木を植えるという単調なものがほとんどでした。しかし最近は、赤い色のオカメナンテンや白い色の斑入りヤブラン、黄緑~黄金のフィリフェラオーレア等をミックスしたカラフルな植栽も増えてきました。以前に、花を使わないガーデニング、カラフルな葉っぱで勝負 という記事を書かせていただいたことがありますが、まさにそういった植栽のことです。
しかし、せっかく綺麗に植栽をしても、後々の管理費を惜しんでかほったらかしにされ、ボウボウになっている所が多いのは気になる点です。
4年程前に、既存の単調な植栽を撤去して、明るい植栽に変更させていただいた某マンションのエントランスです。しかし管理は1年でキャンセル。今回、数年ぶりに手入れをして欲しいとご依頼をいただきました。作業前の写真はボウボウでとてもお見せできる状態ではありません。また一部の木が枯れ、あるいは大きく生長して植栽のバランスは悪くなっていますが、ちょっと手を加えることで、なんとか元の姿を取り戻しました。継続して管理を頼んでくれていたらもう少しいい状態を保てたのにと思います。しかし最低限の水やりはやってくれていて、大きく枯れることがなかったから復活もできたのでしょう。その点はありがたかったです。
道路側の花壇スペースも、ローズマリーが伸び放題に伸びてとんでもないことになっていました。見栄えが悪くならない程度に大きくカットして、なんとかまとめたつもりです。
あたりまえのことですが、植栽にはお金がかかります。自分で除草や剪定をしないのなら、後々の維持管理にもお金がかかります。しかしそれを惜しんで見苦しい状態にしているようでは、せっかく植栽をした意味がありません。
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