プランターを鉢カバーとして使うメリット
「マンションのエントランスに観葉植物や花を飾りたいんやけど、一度いいように置いてみて」とありがたいご依頼。
大鉢はクワズイモ、中鉢はグローカル、花鉢はシクラメンを入れてみました。このようなスペースは外の寒風が直接当たることはなくても、暖房のない寒い場所です。これからの時期は、寒さに強い花や観葉植物限定となります。
で、花を入れたプランターに注目!
まず、鉢花を何にも入れず並べているだけではただ置いているだけとなります。やはり、何かに入れてあげたいですね。その容器は、丸型より長方形の方が収まりがよく、このような場所では使いやすいものです。しかし鉢カバーはそもそも種類が少ないですし、値段も高いです。そこで、種類も豊富で値段も安いプランターを鉢カバーとして代用するのです。今回は陶器鉢ではなくプランターですが、以前の記事、植木鉢と鉢カバーの違いとは もご参照ください。
シクラメンの鉢花は、ほとんどのものが最初から底面給水式となっています。先日の趣味の園芸でも取り上げられていましたが、生産段階から底面給水の水耕栽培なんですね。下のキャップに水を溜めておけば鉢底にひっついた布が必要な分だけ吸い上げてくれるたいへん便利なものです。このままプランターに格納してしまってもいいのですが、私たちはわざわざそのキャップを取って、受け皿に入れます。その方が水の容量を増やせるからです。ざっくりと言えば、一回の水やりでキャップのままだと半月もつものが、ひと回り大きな受け皿に変えることで一か月もつのです。
下、純正キャップ。上、ひと回り大きな4号受け皿(深皿)。またこうしておくことで、次違う花に交換したときに、底面給水式ではない花になっても対応できるのです。
「普通に土を入れて、植え込んでしまったら?」と思われる人もいるかもしれませんね。しかしそれだと水管理が大変なだけです。それに外に植える草花と違って、このような鉢花は、このような暗い場所では、土に植えたからといって生育が良くなるものでもありませんから。悲しいかな、鉢花は消耗品と割り切るのがいいと思います。
関連記事
-
ランと付くのにランではない植物
ユリ科のスズランやオリヅルラン、ヒガンバナ科の君子蘭、シダ植物のコウモリランなど …
-
春先はコニファー類の剪定適期です
年に一回の剪定ですと、色々な樹木があった場合、適期でないのに切ることもあります。 …
-
ちょっとの差が大きな差となる、接待・接遇・おもてなし
東京五輪の招致活動で「おもてなし」という言葉が脚光を浴びました。海外から来られ …
-
切ってもダメ、大きくしてもダメ なポトスの話し
ツル性の観葉植物は、支柱などにくくることで形を維持しています。びよ~んってツルが …
-
観葉植物には年輪がないからダメだけど・・・
熱帯系の観葉植物には年輪がありません。そもそも年輪とは、夏や冬といった季節がある …
-
暑さ寒さだけではない、観葉植物を育てるのに重要な指標とは
特に熱帯性の観葉植物は、冬の最低温度が何度くらいは必要とか、樹種によって気を付け …
-
花心:《すぐに散ってしまうところから》移りやすい心。浮気心。じゃなくて・・・
小さな頃絵をよく書いた、見てきた等の理由で、大きくなってからもそのセンスがあるこ …
-
シュロチクの教訓~水切れしても後でたっぷり水をあげたら元に戻る植物と戻らない植物~
今年もまた去年と同じ失敗をしてしまいました。シュロチクの水枯れです。月2回メンテ …
-
赤ちゃんやペットから簡単に観葉植物を守る方法
赤ちゃんやペットがいる家では、観葉植物の葉っぱをちぎったり食べたりしないかと気が …
-
久しぶりの大口納品、ひとまず完了
大鉢1つ、2つ等のちょっとした納品はよくありますが、月額数万円を出していただける …