苔庭の魅力と、失敗から学ぶ苔栽培のコツ
お寺などで見かける苔の庭はとても綺麗ですね。また苔玉等にして観賞するのも味があっていいものです。そのように管理されているものもあれば、公園や道端に勝手に生えているのもあります。しかし苔はとても身近にありながら、栽培も難しく植えてもなかなか定着してくれない植物です。分類的に見てみますと、種子植物ではなく、シダ植物でもなく、その下のコケ植物となります。根はなく、仮根と呼ばれている部位がありますが水や養分を吸う働きがほとんどなく、主に茎葉を支えるためのものです。種類によって、意外と直射日光を好むのもあれば、ジメジメした所でないと育たないものなど様々です。
先日、株式会社越後苔匠さんのセミナーへ行ってきました。実際に栽培されている方のお話を聞くと説得力のあるものです。そして、失敗を繰り返して編み出された色々な種類の苔栽培の技術を広めていきたいということで活動されている姿勢にも感銘を受けました。残念ながら、新潟県の現地へ赴いて受ける本格的な講座へは参加を見送ってしまいましたが、陰ながらでも応援していきたいと思いました。
以下、農文協出版の「苔園芸コツのコツ」より引用
・失敗の原因の第一は日照不足
苔の種類によって好む湿度や日当たりの程度に違いあります。苔の多くは水はけが良い斜面や岩場、木漏れ日がもれる半日陰に生えています。薄暗い林内や草丈の高い草木が一面に生い茂った場所には生えていません・・・(中略)・・・ただ、光があっても乾燥していると光合成ができません。室内は思った以上に暗く、また乾燥しているので、置きっぱなしにして観賞していると、栄養失調となってしだいに元気がなくなり枯れてしまうのです。
・失敗の原因の第二は高温多湿による蒸れ
強い光が当たり高温になるときは、しおれ(注)て葉が閉じていたのに、多湿だと無理やり水分を吸わされて休眠できず、しかも吸った水分の温度が上がると茎葉が湯だって蒸れ、見る間に白くなって枯れてしまいます。高温強光の日中の水やりは、百害あって一利なしです。真夏はやや乾燥気味に育てた方がいいのです。
(注)しおれは苔の休息時間。カラカラに乾いていても数か月は生きています。水をかけると見る間に葉が膨らみ立ち上がってきます。
・失敗の原因の第三は加湿乾燥の繰り返し
苔は腐りにくいので、水はけさえ良ければ水をやり過ぎても草花のように根腐れを起こして枯れることはありません・・・(中略)・・・しかし過乾燥と加湿が繰り返されると対応できず、消耗したりカビが生えて枯れてしまいます。日照、湿度をできるだけ一定になるように環境管理することが大切です。
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