マンションのエントランスに水琴窟を作る
2015/07/31
水琴窟とは、日本庭園の装飾の一つで、手水鉢の近くの地中に作り出した空洞の中に水滴を落下させ、その際に発せられる音を反響させる仕掛けです。空洞には主に吊鐘形をした陶器の甕(カメ)が使われ、素材や形、構造の違い、水位、水滴の大小、間隔等によって音が変わります。その調整の中でいかにいい音を出すかが腕の見せ所といったところでしょうか。
江戸時代から風流人の音遊びとして町家の坪庭などに設置されてきました。戦前戦後の雑踏の中、この繊細な感覚は一度忘れられ幻の音風景と呼ばれるようになりましたが、現代では様々に形を変えて色々な場所でその音色が楽しめるようになってきました。ただ、音が聞こえやすいように電子的に増幅され、スピーカで流されるようなのもあるようで、それはどうなの?といったところです。
左上に置いているのが陶器製の甕(カメ)、左下の穴が水位調整もする点検口、右側の穴は実際に甕を設置する場所です。
茨木市の新築マンション、ロイヤルステージ南春日丘のエントランスに現代風水琴窟を作ってもらっているところです。作業をしているのは茨木で、いや大阪で腕利き造園屋の涼樹園さん です。普段は剪定の仕事を一緒にやったりもしています。が今回、発案は私がしたものの工事自体は基本お任せでやってもらっています。石垣を滴り落ちた水がピットに埋め込んだ甕に水滴となって地下水面に落ち、反響で音を鳴らすのです。屋外では音が聞こえにくく、よく竹筒を指してある光景を見かけますが、ここは半室内のエントランス。竹筒がなくても音は響くだろうとみています。しかしできるまではまだまだ不安な状況です。
(完成したらまた更新させていただきますね)
これは、京都府八幡市にあります松花堂庭園の水琴窟です。今年1月に見てきました。ここのお庭も綺麗に管理されていて、とても魅力的でした。音を聞く用の竹筒が見えますね。詳細は省略しますが、あの有名な松花堂弁当の起源となっている庭です。
綺麗な音がエントランスに響いていました!
石垣を滴り落ちる水も、苔も、
バッチシです!!
<7/31更新>
ガラスの向こう側にも水の流れる小庭園が作られ、
水琴窟と一体感を成しています。
反対側から見たらこんな感じ・・・
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