「エリア価値の向上を重視する不動産活用」というセミナーに行ってきた
講師は丸順不動産株式会社の社長、小山隆輝さん。徹底してまちの価値を高めることにこだわって仕事に取り組んでおられます。街の価値を高めるといっても「開発」ではなく、主に阿倍野区昭和町付近の長屋再生を中心とした「修景」事業をされています。そして店をやりたい若い人を呼び込む。「上質な下町」というコンセプトに基づいているのだそうです。このように、街のコンセプトを決め、仲間作りをし、街をデザインする、そして人を選ぶ(資金力のない人を応援する)。現在「Buy Local」という掛け声のもと、30近いお店が団結し、活気ある街の担い手となって活動を広めていっておられます。
これから人口は確実に減っていきます。何もしなかったら街の活気は失われる一方です。他の街でも、地域の特性を生かしたこのような活動をしていくことでエリア価値は向上し、住みよい街になっていく。結果、個別の不動産の価値も上がるのではということです。建設会社の新宅工務店さんが主催のセミナーでしたので、「建替えではなく、既存の建物を生かすことを勧めるこんな話をしていいのかな」と、ちょっと困惑されながらのお話しでした。
新聞や本で読む知識とは違って、たまにこうして実際に活動されている人の生の声を聞くということは、しっかりと自分の中に焼き付きいいものだと思いました。
関連記事
-
-
たまたま見かけた案山子~今どきのかかし事情
たまたま通りがかりで見かけた案山子です。案山子って奇妙な字だなぁって思ってたけど …
-
-
ひと夏 3ケ月で終わった水遣りバイトのお話し
あちらこちらに賃貸物件があり、それぞれに植栽もあります。剪定などは年1,2回のこ …
-
-
アグロフォレストリーに一票!
アグロフォレストリーとは、アグリカルチャー(農業)とフォレストリー(林業)を合わ …
-
-
彩悠館、23年目にして2回目の大規模修繕開始
あったらあったで維持管理にお金がかかるのが不動産。彩悠館の場合、ほぼ満室続きでも …
-
-
大同生命江坂ビルのアトリウム植栽がすごいと思う理由
新御堂筋沿い、江坂駅前にガラス貼りの大同生命江坂ビルがあります。そこの1,2階 …
-
-
夏本番間近
7月に入りまもなく梅雨明け夏本番をむかえますが、今月は祇園祭天神祭と皆さん出掛け …
-
-
ほとんどの観葉植物が買取りできない訳
相変わらず、鉢物植物の処分依頼が頻繁に入ってきます。もう「売らないで!」って叫び …
-
-
公園の落ち葉掃除は必要なのか
紅葉の季節ですね。この時期になると思うのですが、公園での落ち葉掃除、あれ必要なん …
-
-
大阪モノレールは南へ、地下鉄御堂筋線は北へ
地下鉄御堂筋線の箕面市への延伸に続き、大阪モノレールの東大阪市への延伸もほぼ決ま …
-
-
琵琶湖の離島、沖島へ行ってきた
近江八幡市の対岸から1.5kmの沖合に浮かぶ琵琶湖最大の島。日本でただ一つ湖に人 …
- PREV
- 京都城南宮の庭
- NEXT
- マンション前の植栽に少し手を加えることは、費用対効果の大きい空室対策となる

