青木ケ原樹海の植生からから学んだこと~GW富士五湖巡りのオマケ~
青木ヶ原では、溶岩の流下から現在まで約1200年が経過しています。植物にとって溶岩流や多孔質の火山灰などは保水性が悪い乾燥した環境で、現在の主な植生は乾燥に強いヒノキ、ツガ、アカマツなど常緑針葉樹が主体です。
土壌は十数センチと薄く、木々は地面から水分を吸収できず、根を四方八方に広げて、溶岩を覆うコケから水分を摂っています。奇妙な形の根が張った状況や、樹高が不安定にならない20m程で揃っている状況はこのためだそうです。通常、この位の緯度で標高1000m前後ではブナやミズナラを主体とする落葉広葉樹林帯になるはずなので、溶岩流上の土壌化が進み保水性が良くなっていけば、そのような樹林に遷移していくといわれています。
遷移とは時間の流れとともに植生が変化していくことです。そして何百年も経過して最終的に安定した状態の植生、極相になるのです。極相、なんともいい響きです!
以下に、関連した情報をわかりやすく解説されたサイトをご紹介しておきます。
・遷移について↓
http://www.shinrin-ringyou.com/shinrin_seitai/seni.php
森林破壊は一瞬のできごと、しかし温帯で適度な降水量のある日本では長い年月をかけて元に戻っていきます。
・熱帯雨林の砂漠化について↓
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/Social_problem/environment_problem/sinrinhakai_sabakuka.htm
砂漠化の起こる地域、特に人口の急増地域では遷移どころではなく、深刻な環境問題となっています。
・原生林と天然林の違い↓
http://watashinomori.jp/quiz/quiz_01.html
青木ケ原樹海の植物は「天然林」ということ。
・青木ケ原樹海全般について↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E3%83%B6%E5%8E%9F
関連記事
-
-
靭公園が細長いのは飛行場だったから
大阪市西区にあります市民の憩いの場、靭公園。都会の真ん中にありながら木が大きくて …
-
-
流木は、インテリア植物の装飾にもガーデニング資材にも使える
以前の記事で「お店のちょっとしたスペースにトロピカルガーデンを作る」という内容を …
-
-
明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 帰 …
-
-
あちこち片付けしたら気持ちいい~(^^♪
温室内の置き場レイアウトを大きく変更しました。移動させるということは、色々整理す …
-
-
決算、利益対策としての太陽光。車は?家賃は?観葉植物レンタルは?
今春(?)、とうとう太陽光の一括償却という税金の優遇措置がなくなってしまいました …
-
-
「サクラまつなら、栗ごはん」「たぶん、あぶなかしい過ぎる」
主な陽樹、陰樹の覚え方です。陽樹とは、光補償点が高い樹木のことですが、要は明るい …
-
-
ロイヤルステージ南春日丘、水琴窟上のスペースをリニューアル
何度か紹介させていただいています、ロイヤルステージ南春日丘エントランスにあります …
-
-
車のパンク修理をたった5分でやってくれた
乗用車で出かける前、たまたまタイヤの空気が減っているのに気づきました。まだ自走で …
-
-
春先はコニファー類の剪定適期です
年に一回の剪定ですと、色々な樹木があった場合、適期でないのに切ることもあります。 …
-
-
関西で紅葉ランキング上位のメタセコイア並木と鶏足寺、他
最近話題の紅葉スポットへ行ってきました。 マキノ高原入口のメタセコイア並木。メタ …


